中国 集通鉄路 最後の前進型の楽園

今や世界中のテツの注目を集めているといっても過言ではない中国、内蒙古自治区の集通鉄路。
この地を初めて訪れたのは1998年7月でした。写真では見ていたもののイザ実際に肉眼で見て改めてスケールのデカさに愕然としました。勾配を避ける為に模型のレイアウトのように敷かれた線路、'95年開通という事を物語る近代的なコンクリート橋、そこを轟音と共に通過する前進型重連の貨物列車、その全てが驚きでした。
'98年時点では客貨とも100%蒸機でしたが、2001年1月時点で大板止まりの客レは気動車化されている模様です。撮影地で会った同好の士から聞きました。集寧から通遼まで直通する列車はまだ前進型(単機)牽引でした。いよいよ経棚峠にも気動車が通うようになりました。私は熱水地区しか行った事が無いので実際に見てはいませんが白旗機務段には東風4型が配置されたようで、遠からず大板機務段にもやってくる事でしょう。前進型の天下も先が見えて来たようです。
しかし21世紀まで蒸機が残った事は事実ですし、中国でも鉄道趣味が理解されてきたのかはたまた商売かスチームフェスティバルも開催されたようです。今日明日で煙が消えることは有り得ませんが日を追うごとに自然体の蒸機が減っていくのは確実です。保存蒸機もそれはそれでアリだと思いますが中国の蒸機の魅力はなんと言っても現役だという事です。私は今後もその''現役''にこだわって各地の蒸機に巡り会うための旅を続けようと思っています。
経棚パスの定番撮影地 Ωループ
1998年時点ではここまで下の集落のからクレバスを避けながら30〜40分かけて辿り着いたものでしたが、2000年12月末に訪れた時はコンクリート橋のすぐ下にバイパス(まさにテツの為に有るような道)が出来ており丘を上がるだけのお手軽撮影地になっていました。この場所は下坑子の入線から上店到着前まで40分近く列車が見られます。
六地溝駅
夏場は気温が高いので駅発車くらいしか煙は期待できない
六地溝へ向けて勾配を登る列車。力行でも煙はこの程度。 駅発車後も下り込みではすぐにこんなカンジです
未明のガラデシュタイ駅で客レと貨物が交換 陽の長い夏場しか撮れないショット
12月31日 朝陽に煙を光らせて驀進 下坑子〜上店間 雲ひとつ無い空に二本の白煙がたなびく 経棚〜下坑子間
年が明けて21世紀の初日は散々な目に遭った。昨日までの天気が嘘のような猛吹雪、大板機務段の見学を予定していたがクルマが前に進める状態ではなく、仕方ないので駅撮りでもしようかと考え連絡をとろうとしたら停電で電話が不通、その後無線か何かで情報は入ったが結局列車も運休だった。しかたなく停電で薄暗い宿で時間をつぶす事になったがこの時ほど時間を持て余したことはかつて無かったと思う。この日はコンパクトカメラで記念写真を1枚撮っただけ、しかもそのカメラを翌日どこかで落としてしまい結局見つからなかった。内蒙古の土に還るか、拾われたのであればその人の許で役に立って欲しいものである。よって記念撮影らしい写真は今回は皆無でした。
2001年1月2日 ガラデシュタイ〜六地溝間
前日の猛吹雪の為客レも鬼遅れの無ダイヤ状態で(貨物は元から無ダイヤに近い)たまたま六地溝交換となり本来なら撮れない筈の客レが上下とも撮影できた。幸運。
六地溝〜上店間 サミットのトンネルへ向けてダッシュ!
ガラデシュタイ〜六地溝間  経棚〜下坑子間
力行の列車のスピードはかなり遅いので撮影はラク、ただし寒さだけはどうにもならずマイナス20℃までの温度計は下に振り切れていた。
携行食として持っていたソーセージが釘を打てそうなほどに凍っていた。
いつもの事ながら列車は時間どおりには来てくれない。この場所は山の上の吹きっさらしなので待つのが辛いがカマの音が聞こえてくると寒さも吹っ飛ぶので不思議。
ガラデシュタイ〜六地溝間 ガラデシュタイ駅
上り勾配を猛然とダッシュする前進型 風が味方してくれたヒトコマ 交換の無いしかも下り込みの列車はかなりのスピードで駅を通過する