その2 昭和50〜51年 板谷峠の思い出

昭和50年11月25日、羽前千歳〜秋田間の電化完成に伴うダイヤ改正で485系電車に置き換えられた181系気動車「つばさ」。
板谷峠の補機解消の為に投入された181系だったが33パーミルの連続勾配はさすがに厳しく、5年間の活躍のうち最初の2年以降はEF71型の補機が連結されていた。全国でもここだけの特別な運行形態のため多くのファンが撮影に訪れていた。
上野から気動車特急が消えたその20日後に本線上からSL旅客列車が消えている。今思い返してみると改めて四半世紀の時の流れを感じる。
電車化後、昭和57年の東北新幹線の開通で大半は福島発着となり、平成4年の山形新幹線開業でスイッチバックも消え昔日の面影は完全に失われている。
ファン心理としては寂しい限りだが、鉄道は公共交通機関である。日々進歩してより高度なサービスを利用者に提供するのは当然の事と言えよう。
だから消えてからでは遅い。いまを大切に現役の車輌たちを1コマでも多く記録にとどめておきたいものである。
写真はすべて福島駅 昭和50年初夏 キャノンEF FD50mm TVオート ネオパンSSS
福米間ではEF71の助けを借りる181系つばさも、東北線上は電車特急とほぼ同じスジで走っていた。つばさの11両編成は10M1Tで性能的には485系電車の6M4Tと8M2Tの中間ぐらいなので速度的には問題無かったと思われるが、さすがに加減速は電車に及ばない為、途中停車駅は他の電車特急郡に比べて少なかった。
上野を4分先発するひばり2号との福島までの所要時間差が僅か2分なのは立派なものといえよう。
上の2点は南福島駅を通過するひばりとつばさである。見た目の速度は全く一緒でだったが電車はカロヤカなのに対し気動車は紫煙を猛然と吹き上げ渾身の力をこめて走っているように感じられいとおしく思った。
またこの頃普通列車は客レばかりで、牽引機も福島エリアではED71が当たり前だった。
上野からも郡山、福島、一ノ関行きといった長距離客車ドン行が出ていた。
今となっては全てが夢物語である。
板谷峠を駆け抜けた車輌たち
スノーセットを出るEF71貨物列車 同じ風景の中を現在は400系新幹線が疾駆している
485系つばさ EF71+ED78貨物列車
EF71+ED78+43系客車 回送オロネ10を連結した普通列車