大草原を渡る風 集通鉄路 正譲白旗


集通鉄路の撮影地として経棚と並んで有名な正譲白旗。全列車重連の経棚と比べるとこちらは原則単機なので迫力では及ばないが、果てしなく広がるかに見える緑の大草原を行くというシチュエーションはそれはすばらしいものである。
但し、緑の大草原である期間は思いのほか短く、6月から7月にかけての約1ヶ月に限られるらしい。我々は6月8日から11日までの日程で出掛けたのだがあいにく今年は緑になるのがやや遅く、完璧な緑の絨毯とは行かなかった上、実質2日の撮影期間のうち、1日半雨に降られ釣果は最悪の結果に終わった。せめてもの救いは2日目の午後から何とか陽が射したので僅かながら晴れショットがモノに出来たということだろう。風も終日強く、ビデオの音声は使えないところが多かった。また絶対的にFがとれないため6×7がなかなか出せず、気付いてみたら1枚しかシャッターを切っていなかった。6×7使いの私としては前代未聞の事態である。よって今回はサブカメラとして持っていたEOS7+EF28−200による作品ばかりである。わざわざ重いザックを担いで内モンゴルに筋トレしに行ったような旅だった。
しかし、今回は前進の前で結婚20周年記念写真を撮るという別の目的が有り、そっちの方はいつも同行している仲間の一人に4×5でバッチリ決めてもらって大成功。さらに女房にもテツの世界の奥深さや素晴らしさを再認識してもらうことが出来、大変満足のいく内容となった。
テツに今ひとつ理解が無いご夫人の説得に苦労されている貴兄、一度ご一緒されたらどうです?意識や世界観が変わること請け合いですよ。
成田から北京まで3時間半のフライト。
中国の航空会社を使ったのでエコノミークラスではシートテレビはおろかオーディオサービスすら無く、雑誌等を持ち込んでいなければ、ひたすら飲み食いするか寝るしかない。
ビールを頼むと早速ぬるいビールが出てきて機内に居るときから既に中国気分満点になる。

北京到着後、列車の発車時刻までの間合いに中国が初の女房のために天安門広場を訪ねた。
北京から張家口へ約4時間の旅 軟座車で乾杯!

6月9日 終日白旗界隈で撮影

朝食もそこそこに正譲白旗駅に赴く あいにく雨が降り出した 幸先の悪いスタートだ
道論郭勒〜西湖尓清間 6月のわりには気温が低く湿度も高いため僅かだが煙がある
(7月の経棚は殆ど無煙だった、日本の現役機も夏場はそうだった)
呼和浩特-大板間の急行運用に就く集通ご自慢の
新鋭DC (実は両端が動力車のTGV方式)
白旗周辺は通常は単機牽引だが珍しく重連が来た
力行で煙も有りなかなかナイス
夕刻から機務段を訪ねる
機務段で形式写真ではなく女房とツーショットの記念撮影
テツとしてこのような日が来るとは想像だにしなかったが、何でもやれば出来るもんだと実感した
庫内で整備中の前進7141と6835
隣の薄暗い庫の中には東風4型が息を潜めていた
悲しいかなこれも現実
今回の旅のメンバー
左から私ぼのぼの、KR使いのしのはらさん、
ドラクエの宿屋の主人のような運転士氏
ぼのぼのの女房美樹、
機務段に交渉してくれた地元の兄ちゃん、
スルーガイドの孔さん、現地ガイドのアラさん、
同行のナイチュウさんはこの時詰所に拉致られていたらしい
( ナイチュウさんは上から2番目の左の写真でしのはらさんの隣に写っています)
機務段を後にしようとした時列車が来た。
辺りはもう薄暗く絶対的にFが取れないが
それでも無理してシャッターを切る
揺るぐことの無いテツ魂

夕食の途中、前進牽引の客レが白旗駅に着くことを知り慌てて出掛けた

夜8時過ぎ6054レが正譲白旗駅に到着
交代した牽引機の方にカメラを向けるとまだ僅かに空が明るかった
ただし土砂降りで宿に帰ったらパンツまでずぶ濡れになっていた

6月10日 メインイベント 前進の前で結婚20周年記念写真を撮影

昨夜からの雨は上がったものの晴れることは無く風はクレイジーな程強い。
そのため実際の気温以上に体感温度は低くかなり寒い。
それでもこれをやるために白旗に来たようなものだから強引に決行!
狭い金杯(日本で云うハイエース)の中で着替え、強風の中をQJ6579目指して歩いた。
しかしバラスト上を革靴で歩くのがこれ程シンドイとは思わなかった。ハイヒールの女房は尚更だったと思う。
白旗の駅員たちに好奇の目で見られながら何とかカマの前に到着。同行のしのはらさんの4×5で風が止んだ一瞬を切り取ってもらい、このバカバカしくも壮大な計画は成功裏に終わった。

同行の皆さんイロイロお世話になりました。

記念写真撮影後、西湖尓清駅付近で撮影

西湖尓清駅 典型的な中国の田舎の駅 西湖尓清を通過して正譲白旗に向かう列車
今回唯一の6×7カット 煙の流れ方で強風がご想像戴けるであろう
あと数時間で撮影切り上げの頃になって青空が出てきた
今回は本当に雨に泣かされた
緑の絨毯の中を行く列車 白旗本来の風景
白旗駅に戻るとQJ6564とQJ7140が出発準備をしていた
この後7140は半分DL化されている西行き列車を牽引して発車していった
東行きはまだ100%蒸機 牛たちが見送る中発車する列車

この後難行苦行の道を約6時間かけて張家口へ移動して泊まり、翌朝列車で北京へ戻り、空路成田へ帰った。

朝の張家口駅 昨日までの天気がウソのような青空 列車で北京へ戻る
日本のグリーン車のあたる軟座車 アコモデーションや居住性は比べるべくも無いが、硬座車よりはよっぽどマシ