北びわこ号、北陸本線の列車たち

現在JRで定期的に運転されているSL列車としては一番運転距離が短いのが北陸本線米原〜木ノ本間を走る北びわこ号である。
距離にして22.4Km、運転時間も50分前後で途中停車も長浜の5分が最長(上りは長浜に15分停車するが逆機)で他の列車のように1回撮ってから追い抜かしてもう1回撮るというのがなかなか難しく、しかも全線架線下なので今まであまり食指が動かず2001年2月が初出撃となった。
なぜ今まで疎遠だったのに急に行く事になったかというと、殆どC56で運転されていた当列車だが今回はC57の牽引で、しかも集煙装置は付いていないと言う。2001年2月現在C57−180をまだ見ていなかった私にとって集煙装置ナシのC57は現役時代以来である。国内修行としては異常に期待に胸が膨らんだ。
そしてたどり着いた定番の姉川橋梁、多くの同志がカメラの放列を敷いていた。この場所は少しでもダイヤが狂うと上り電車がモロにカブるという穏やかじゃない情報を聞いていたのでどうしようか迷ったが、バクチに出ることにした。直線が長いのでSLが見えてからの時間がかなりある。ボチボチレリーズポイントだと思ったとき、背後から電車のモータ音が近づいてきた。「やられたっ」と思ったが、間一髪間に合った。同時に回していたビデオにはトリッキーな絵が記録されていた。
その後、河毛〜高月間のカーブや鉄橋、虎姫の発車等当り障りのないポイントで撮影し、集煙装置ナシのスッキリしたプロフィールのC57を堪能した。

平成13年 (2001y) 2月24日(土)
長浜〜虎姫間 姉川橋梁の手前 この直後上り電車がカブった 河毛〜高月間
1号の返しは回送なのでDD51がC57をブラ下げてでやって来る
上り4号はコアな逆機運転 C57ではかなり珍しい 長浜ドームをバックに快走
2月25日(日)
虎姫駅発車 河毛〜高月間
坂田駅発車 スッキリしたサイドビュー C57の美しさを再認識した
運転終了とともに先程までの天気はどこへやら、雨模様になった 梅小路へ回送されるC57  米原〜彦根間

土日のSL撮影を終え、翌日からは北陸本線の特急群を撮影した。古くは山陽本線、最近では東北本線が名うての特急街道だったが、いずれも新幹線の開業で昔日の面影は無い。
そんな中で北陸本線だけは30分と空けず特急が往き来する最後の特急街道だ。大阪からの列車はほとんどが湖西線経由のため北びわこ号の走行区間では僅かに名古屋からの「しらさぎ」と米原からの「加越」が来るだけだが、両端ボンネット型のクハの編成も有ったりで十分待つ価値が有ったし、最後になった583系改造の近郊型419系も来るので退屈しなかった。
また、近江塩津以北に行けばすべての列車に逢えるので効率は最高だ。但し、あまりに本数が多いので少々緊張感がなくなるのも事実で、似たらしい絵ばかりになってしまうのがタマにキズだ。
この年の最大のニュースは40年間走り続けた「白鳥」が3月のダイヤ改正で廃止になることだった。名撮影地として名高い新疋田駅はテツはもちろん、通過時刻の12:00近くなると一般の近隣住民の方々もどこからとも無く集まって来てイベント列車が来る様な騒ぎになっていた。何はともあれこれだけ多くの人に見送られて旅立つ「白鳥」は幸せものだ。

「白鳥」 大勢のファンに見送られ記憶の彼方に飛び去っていった
新疋田駅 新疋田〜敦賀間
「しらさぎ」 スーパー雷鳥からコンバートされた485系アコモ改善車に車両が変わり国鉄カラー+ボンネットは消滅
田村〜坂田間 新疋田駅
敦賀〜新疋田間 河毛〜虎姫間
暫減傾向には歯止めがかからないがそれでも走り続ける寝台特急 「トワイライトエクスプレス」「日本海」
敦賀〜新疋田間 新疋田駅
「雷鳥」4態 各時代を反映した顔ぶれである
485系ボンネット型と貫通型 新疋田駅
スーパー雷鳥用485系アコモ改善車 敦賀〜新疋田間 スーパー雷鳥から更に発展したサンダーバード用681系 新疋田駅
419系 かつては昼夜を問わず疾駆していた583系の終末 各地に仲間がいたが現在ではこの北陸地区のみ 因みに583系の顔を持つクハ419は全て米原方を向いている
敦賀〜新疋田間 高月〜河毛間
新疋田駅 もう一つの近郊型 413系 こちらは急行型471,473系からの改造