広西地方鉄路 金江線、洛茂線


広西壮族自治区、桂林の西約350キロ、ベトナム国境にも近い金城江(河池市)から普洛を経て平塞に至る洛茂線と普洛から上潮に至る金江線が広西地方鉄路で、2003年2月現在100パーセント建設型蒸気機関車によって運行されていた。
完全な旅客列車は無く、金城江〜平塞間に1往復の混合列車と、普洛〜上潮にレールバスが運行されているに過ぎない。また貨物は平塞や上潮からの運炭列車が中心で、金城江からの下りは空車+燃料を積んだタンカーや生活物資を積んでいると思われる有蓋車の編成が多い。
沿線は水墨画を彷彿とさせる奇峰をバックに走るので大変絵にしやすいと思われがちだが、なかなかどうして手強いのだ。
まず、奇峰群とカマを絡めて撮れるポイントは意外に少なく既に発表されているところばかりである。また全般に急勾配が無い上南方なので2月でも暑く、我々が訪ねた時も30℃に達したことが有った。そんな訳で煙はまず期待できない。しかし、現役蒸機は日本でも「黒煙防止」をスローガンにしていた訳で当たり前の事である。夏場の蒸機の雰囲気が撮れてぼのぼのは満足できた。
また、撮影地に引きが無いのも苦しい。ちょうど奇峰と奇峰の間の平地に線路を敷いたと考えて頂けるとわかり易いと思う。結果、撮影ポイントは限られ、皆似たらしい写真を撮ることになってしまう。「では俯瞰でも!」と思いつくものの、奇峰のカタチをご想像いただきたい、とても登れるような斜面ではない。
こんなにナイナイずくしだと書いてしまうとつまらなさそうに思われるだろうが、決してそんなことは無い。生きた蒸機の鼓動は伝わってくるし、例によって時間は全くアテにならんが確実に混合列車が来る。混合と言うだけでもコアなのにましてや蒸機牽引である。アドレナリンが出ないわけが無い。ただ、蒸機撮影に効率を求めるムキには不向きであろう、確実に。
それから全線が平坦なわけではなく、普洛から坡華に向かってかなり急な片勾配がありここではかなりの黒煙が出ていた。ただ残念なことにこの区間には全く奇峰群が存在しないのだ。普洛の先、都川付近まで行くと再び奇峰群の中を行く蒸機を撮影できるのだが、今回は列車の時間が合わず普洛以北の撮影はかなわなかった。また、普洛までは曲がりなりにも道路は舗装されていたが、普洛以北は未舗装、というかマトモな道路が無く追っかけはおろか、金杯(ハイエース)ではどこまで行けるかも解らないような状況だった。再訪する時には四駆を手配して是非全線で撮影したいものだ。
いずれにしろ南の建設、見慣れた極寒の世界の蒸機たちとは全く違う表情を見せてくれ、新鮮な思いでシャッターが切れた。

温平駅 南国ムード 温平駅に到着した上り混合列車
混合列車のサボ 下り貨物と交換
有名な温平の踏切から 下り混合列車
坡華〜普洛間 2月なのに菜の花満開! 保線夫のおっちゃん すべてが東南アジアテイスト
普洛から坡華に向かってり力行する上り貨物列車 今回撮れた唯一の爆煙ショット
坡華駅に進入する下り貨物列車 多少勾配があったので煙を期待したのだが・・・合掌
貨物側線の有る坡華駅 その側線では人海戦術による荷役作業がたけなわだった。如何にも中国的な風景
普洛駅でレールバスを発見 金江線の旅客列車用らしい 側線に目をやれば怪しげな車両が・・・
レールバスと上り貨物列車 続行で上り貨物がやって来た
おかげで移動出来なかった
再び普洛から坡華への上り勾配
色気を出して場所を変えたら・・・残念でした
悪路を辿って何とか都川駅に到着
残念ながら時間が合わず列車撮影はNG
都川の駅前商店 駅近くではバザーが開かれており、何と生きた豚まで売っていた。なんでも買って帰って大きく育ててから高く売るそうな
金城江西〜温平間 いかにもな景色が展開する
タンカー主体の下り混合列車 奇峰に吸い込まれてゆく列車のバックビュー
なかなか・・・
金城江西駅 ここの構内の外れに機務段がある 駅舎のすぐ隣では立派なDL検修庫を建築中だった
DL導入も秒読みか?
奇峰に囲まれた金城江西機務段で建設が夕陽に映える 機務段で再訪を誓い記念撮影
線路端で見つけたお地蔵さんとも道祖神ともつかぬ石仏
同じ中国でも北のほうでは見たことが無い
金城江での撮影を終え宿泊地の桂林に移動
さすが観光地、夜遅くまでイルミネーションが輝いていた